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2008年2月28日 (木)

師匠には遠い

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今日、手芸屋さんで、おばあさんを見た。
(よそのおばあさん。)
町の商店街ではなく、大手チェーン店だったので、
お年寄りが来店しているのに、
巡り合うのは初めてだった。

じわ~っと涙が浮かんできそうで
思わず、おばあさんを凝視してしまい
目が合い、慌ててニコッとした。

私は今、手作業では
編み物が一番好きなのだが、
教えてくれたのは、おばあちゃんだった。

でも、おばあちゃんと私はとても仲が悪かった

実家は自営で、父の弟(私の叔父さん)も
同じ市内で、同じ種類の自営業をしていた。

祖母は、叔父の店を手伝いに行き
朝起きてご飯を食べると、寝る前まで帰ってこなかった。

そして、当然ながら祖母は
いつも一緒にいる孫 (わたしのいとこAちゃん)をひいきした。

祖母は長男の嫁である私の母とも
あまり仲がよくなく(まぁ、よくある話です)
私が祖母と仲良さそうにしていると
母が恨めしそうな顔をするので

そうなると、ますます祖母には甘えられなくなった。


でも、最初に編み物をおしえてくれたのは、
おばあちゃんだ。



しかし、

「本当に不器用な子だね。Aのほうが器用だ」

と言われ、傷ついた。

(当時Aちゃんとは、年が近かったせいもあり
ライバル関係だった)

いつもなら、
「もう編み物なんかやらない」と投げ出すはずが
それでも、楽しくて
おとなしく編み方を習った。


祖母が年をとってくると、段々
叔父の家に行く時間が遅くなっていった。
夕方の忙しい時間だけ
手伝いに行くようになったので
私が学校から帰ってくると
いつも祖母はぎりぎりの時間まで編み物をしていた。

私はそれを、少し離れて
眺めているのが大好きだった

「あんなに編むのが好きなんだから
ずっと編んでればいいのに・・・」

「おばあちゃん、今日はずっと編んでいる。
今日はAちゃんちへ行かないのかな?
(行かなければいいのに)」

いつも思うけど、おばあちゃんは出かけてしまう。


今思うと、本当に悔やまれるのだが
最後まで素直に祖母に甘えられず
口げんかばかりしていた。


私が大人になり、祖母が亡くなった時、
Aちゃんは、思いっきり「おばあちゃ~ん」と
泣いていた。

私も涙が止まらなかったけど
「おばあちゃ~ん」と、大声をあげて泣いては
いけない気がした。

そして、ふと最近気がついた。

私は小学生の頃から、ずっと編み物をしてきた。
OLしていた時も、編み物を休んだことはない。
夏も冬も編んでいる。


なぁ~んだ。
おばあちゃんと一緒じゃないか


私もおばあちゃんに似たところがあったんだな。

Aちゃんは、とっくに編み物やめちゃったけど
わたしはずっと、やってるよ。

おばあちゃんのかわりに、
わたしがいっぱい編むからね。

そしてようやく、おばあちゃんに許してもらえる?
許してくれてたのかな?と
思えるようになった、この頃です。

(しかし、おばあちゃんは
決して新しい糸を買わなかった。
いつも、ほころびてくると、ほどいて編んでた。
それも、気が遠くなるような
細~い糸だ。
ぼろぼろの布を裂いて、マットもよく編んでた。
もちろん、柄、編み方は創作だ。
師匠には、まだまだ追いつけないなぁ。)


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