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2009年2月27日 (金)

上野の森の妄想

Photo_2 

小さな頃の上野は、
わたしにとっては、憧れの大都会だった
地方からやってくる人達の玄関口、
それが上野だった。


駅の改札を抜け、
真っ先に『松坂屋』へ行き、
おもちゃを買ってもらったり、
大レストランでお子様ランチを食べるのが
とっても楽しみだった。

今でも、レストランの混雑した様子が目に浮かぶ。
そして、水が飲めなかったことが・・・
(東京のお水は何か、味がついてたよ)


でも、大人になった私は
上野はちょっと、怖い。

『上野の森のロールケーキ』
イナムラショウゾウが
そんなケーキを発売し始めた頃、

上野の森???


私は、なんで、あの東京の玄関
上野が森なのか、ちっとも理解できなかった。


雰囲気でつけてんのかなぁ~
くらいにしか、思っていなかったが、

でも、大人になり、松坂屋方面でなく、
美術館方面利用するようになると、

今は、あそこ辺一体を
上野の森、と呼ぶのはよくわかる。



5時に美術館が閉館されると、
たくさんの人々であふれていた公園・道路に、
人の姿を発見することは稀になる。

たくさん人がいると、安心していたのに
みんないつの間にどこへいってしまったのだろう??

あの人達は、幻だったのだろうか・・・・


広い広い敷地に、自分たちだけ。
なんだかとたんに心細くなる。



Photo_3
どこからともなく、猫がやってくる。

でも、いくら呼んでも、私のほうには見向きもしない。
聞こえていないのだろうか・・・

それなのに、この猫は
誰もいない方向に時々、立ち止まっては
振り返る。



誰かいるの???



猫はすばやい動きで立ち去っていった。

あぁ、早くしないと。




なんだか分からないけど、私も早くしないと

『日が暮れたら、つかまってしまう。』

木々の間を吹いていく風に、
どんどん不安を駆り立てられる。。



でも、大丈夫、
大学の窓には電気がついていた。

Photo_4

しかし、この建物の中に
人がいるとは、限らない

無人であるかもしれないではないか。。


もしかしたら、袴姿の学生たちが
こんな相談をしているかもしれない。

『君、そんなことをいうのは、止め給え。
 その毒薬で心中するなんて
 いくら放蕩を重ねようが、
 命を粗末にすることだけは、止め給え。 
 国の親を泣かすことだけはしてはいかんよ 』

建物の中は、大正時代あたりになっているかもしれない。



そう、早くここから、抜け出さないと
いつの間にか、この地は
古の時代の時間が侵食してきて

知らぬ間に、遠い時の彼方に連れ去られるかもしれない。。

(朝になれば、無事抜け出せるかもしれないけど・・)


あぁ、急がなくっちゃ。日が完全に落ちてしまう前に
ここから、歩いていかなくては。


Photo_5

私は無言で歩き続けた。


何も話さず、早足で歩いた。

ようやく、谷中の地へついたようだが
何者にもつかまらず、
無事抜け出すことができたのだろうか?


『谷中』だって、有名な墓地はあるし、
江戸川乱歩のイメージが付きまとう町。

(おせんべいやさんの店先だって昔のまま。)
大丈夫だっただろうか・・・

Photo_6


でも、谷中のあたりは、
最近は『千駄木』と呼ばれ、
おしゃれスポットになっている。


ようやく、目的のカフェについた。
このあたりでは、カフェはめずらしい。

はぁ~~、ここまで来れば、もう大丈夫だろう。
(ちょっと、こわかったなぁ~)


お店のご主人と話すと
ここら辺は、
コンビニもない。ファミレスもない。
カフェでなく、あんみつやさんのほうが多い
地域だと言う。


あぁ、ここまで着ても、まだ、

あの昔に引き戻されてしまうような
恐ろしいような懐かしいような
感覚は続いていくのですね。。。。

珈琲を飲みながら、

今、私は一体何歳になったのか、
思い出してみた。







(妄想だ~~

 要は、長い距離を歩くのが辛くて、
 自分で、歩かざるを得ない状況を
 作りだしていたのですね。

 小学生の遊びですね。

 でも、本当に、
 夕方の上野の美術館のあたりは怖い!! )



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コメント

ステキ♪なんか今日の記事ステキ♪

ちょっとしたサスペンス読んでるみたいだったよ♪
で、どことなく妖怪が出てきそうな、まるで
京極夏彦を思わせるような。

(逃げて、逃げて!早く逃げてっ!)
みたいな。

でもね、私もたまに昔に引き戻されるような
怖いような懐かしいような気分になる事があるんよ。
それはね、ニオイ。
子供の頃の夏の夕方、それも日曜日のニオイってのが
私を昔に連れていこうとするんよ。
懐かしいけど、切ないような戻りたくないようなそんな
気分なんだけど、にゃにゃさんはそこまでリアルでは
ないんかな?(笑)

投稿: もも | 2009年2月27日 (金) 20時43分

えへへ、うふふ、ももさんありがとう。

今日はちょっと、気分を変えて書いてみました。
怪しい妄想をする人だと思われるかと、
心配していたけど、よかった。

ももさんも、今日のコメントはポエマーじゃないですか!
たしかに、夏の夕方、ボーっとしていると
小学生にもどったような気分になっちゃうかも。。。
宿題どうしようなんて、不安に感じちゃったりしてね。

投稿: にゃにゃ | 2009年2月27日 (金) 22時13分

こんばんは、
読んでいくうち幻想の世界へ入り込んでしまいました。
超短編小説を読んだみたいで楽しかったです。
次回作をお待ちさせていただくことにいたします。

投稿: ミヨチ、 | 2009年2月28日 (土) 01時26分

追記
この写真のネコちゃん主人公ですね!
いいアジ出しています!

投稿: ミヨチ、 | 2009年2月28日 (土) 01時37分

ミヨチさん、こんにちわ~

幻想的だなんて、言っていただいて
うれしすぎです。
妄想の激しい人みたいですけどね・・・

でも、人っ子ひとりいなくて、
妄想したくなっちゃう雰囲気でした。

猫ちゃんの顔も、よく見ると、
人間に似てませんか?
もしかしたら、この猫ちゃんは・・・
な~~んてね。

投稿: にゃにゃ | 2009年2月28日 (土) 10時51分

こんにちは。
にゃにゃさんワールドを堪能させていただきました。
いつもながら、素敵な写真と文章にうっとりです。

投稿: winwin | 2009年2月28日 (土) 12時26分

winwinさん、こんにちわ~
3月になるというのに、まだ寒いですね~

えへへ、褒めて頂いてありがとうございます。
照れちゃうけど、うれしいです。

でも、にゃにゃワールドって何だろう?
自分ではわかりません。
ほんと、妄想の激しい人と、思われなくてよかったです。

投稿: にゃにゃ | 2009年2月28日 (土) 18時38分

妄想
チョット怖い妄想
でも、m(_)m
面白かった! 理解できる!
私も 時間と逆行しようとするとき
よく 妄想します
私が若くて
大好きな「B.P(ご想像くださいね)」と遭ったらなんて
ここから先は書けません

たいていは、次の瞬間に忘れるようなものなんですが・・・

投稿: kkagawa | 2009年3月 2日 (月) 10時58分

kagawaさん、こんにちわ~

今日は、うちの方は、風が吹きまくってます。
洗濯物も干せません・・

B.P って、何だろう??
そればかり考えてしまいます。
ブラピかなぁ~~??

私も今すぐ、
大好きなあの方(k.S)に会えるとなったら、
電柱の陰に隠れます。
こんな姿みせたくない!!

投稿: にゃにゃ | 2009年3月 2日 (月) 12時08分

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