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2009年2月25日 (水)

私的覚書 アーツクラフツ展 (民藝)

アーツクラフツ展、民藝。

早く続きを書かないと、忘れちゃうなぁ~


と、思いつつ、キーボードを叩く指は進まなかった。 

頭を使うのは大変なのだ~~




しかし、モリスに時間を使いすぎたのか、
民藝はゆっくり見れなかった。

それにしても、ちょっと期待していたより、
見ごたえがなかった。



昭和3年に開かれた
国産振興博覧会に展示館として、出品された

『三国荘』の復元が一番の見所なのだろうが

(こんなおうちに住みたいと、思うような
 民藝メンバーがプロデュースした民藝の館です


私は、もっと
民藝運動の概念、メンバーたちの変遷

メンバーたちの個々の仕事を、見てみたかった。

でも、展示の数がとっても少なくて
悲しかった。。。。
『棟方』なんて、たった1作品だったよ


民藝運動に関しての説明も
さらさら~~と、触れただけで

最近、だんなによく質問されるのだが

『俺、わかんないんだよな~
 民藝って
 大衆の無名の職人が
 生み出した生活雑貨なんだろう~
 でも、なんでこんなに高いの~?」

と、聞かれるのだが、
『私も確かにそうだ!!』

(棟方志功なんて、何千マンじゃんよ~~)


と、思いつつ明確に返事ができなかった。

そういうことが知りたかったのに、
全然わからなかった。


(でも、この展示の売り場で
 民藝の本をたくさん仕入れてきたので
 今、熟読中。
 上記のだんなの質問の答えはなんとなくだが
 わかるようになってきた。 

 そのうち、また民藝の記事として
 自分なりの答えをその時書こうと思う)


あぁあ、やっぱり
岡山の民芸館に行かなくっちゃだめか~~~

(20年前、私の民藝のDNAが開花された土地
 すばらしい展示だった)



しかし、楽しめなかったかというと、
まぁ、そうでもない。


私は、あるものに、目が釘付けになり
ガラスに額を押し付けるくらい見入ってしまった。

10分くらい、動けず時間をロスしてしまった。


そのものとは、何か!!







それは、霰釜(あられかま)とよばれる

鉄製の釜である。


見たことがないような、大きな霰状のものが
釜の周りについている。

うひゃあ~~~

どひゃあ~~~


すてき~~~~


こんなの玄関においたら、いいだろうなぁ~

これだけでかっこいいなぁ~~

と、しばらく見惚れてしまった。




しばしのち、

でもこれだけ、インパクトのある釜じゃあ、
他の茶器はどんなものを持ってくれば
いいのだろう??


他のものも、それ相応のものでないと、
変だよね。

という、疑問がむくむくと湧いてきた。

何事にも格をあわせるということが必要だ。



私は、超超個人的意見だが

茶道のお茶会と言うのは
見栄の張り合い
自己顕示欲という、魑魅魍魎のうずまく、
意地の張り合いの場だと
思っている。


誰それの茶碗。
誰それの掛け軸
誰それの水差し。


「ほぉお~~、さすがの一品。
 すばらしいものをお持ちであらっしゃれる。」

「そして、なんて、今の季節にあっていらしゃることか」

「なんて品よく、
 教養溢れる組み合わせなんでしょう。」


そう、お茶会とは、
茶会亭主の
その財力、センスを張り合う場だと
解釈している。


(超個人的偏見。)


例えば、ファッションでもお金に任せて

シャネルのマークの入ったスーツ。
フェラガモのパンプス。
エルメスのスカーフ
そして、ケリーバック
そして、カルチェの時計
そして、キティのストラップのついた携帯電話

など、身につけている人がいたら
(一昔前のお金持ちのイメージですみません)

『すごい高い品だねぇ~お金もちだねぇ~』

とは、思ってもらえるかもしれないが

『ちょっと、あまりにも、いかにもだね~。
 成金趣味だね~~』

と、(例え羨ましいとは思っても)
その人のセンスがスバラシイとは、
誰もが認めにくいのではないだろうか???


茶器のコーディネイトもそうだ。

お釜、水差し、茶勺、(ちゃちゃく)棗、(なつめ)
茶碗、掛け軸、ふくさ、などなど


自分でテーマなどを決め、
過去の和歌、物語なども頭の片隅に入れ
季節も考慮しつつ、もあわせ、
自分の持っているものの中で
(なるべくお高いものを)下品にならない程度に
「どうだ」と披露する


分かる人には、歓心される。

でも、分からぬ人は、
内心「勉強してからいらっしゃい」と、
自ずと、周りの格もわかってしまう。

己の教養が試される場、

それがお茶会だと私は思っているのだ。

(そう、戦場なのだ)



あぁあああ、私だったら、

この釜にどんなものを合わせるだろう・・・・

掛け軸、茶碗は民藝品にすればいいのだろうか?

(あまりにも、安易だ)


そうだなぁ~~

いっそ、この釜で
アラビアの口の広めの白いカップでお茶を立てたら
かっこいいかもしれない。

(これぞ、民藝スピリッツ)


うんにゃ、
私じゃ、だめ。

いつまで経っても
お茶の世界のおば様たちをうならせる
コーディネイトはできないであろう。

(そもそも、道具を揃える財力などあるわけない)


正解はないであろうが、
柳本人だったら、どんな風に使うのかな~

考えれば、考えるほど、
霰釜の前で動けなくなってしまった。


正解は、『使わない』

 『眺めるだけ。』
 これが、一番だと思った。)


そして、私は次に

モーニング連載中のマンガ
『へうげもの』 を思い出した。

戦国時代。信長、秀吉、千利休
そして、主人公である
茶人、古田織部の生涯を描いたマンガ

ストーリー上、どうしても必要なので
天下取りの合戦の様子などもでてくるが
このマンガは、
この時代の茶道や茶器、美術や建築などの描写が、
中心に書かれ、
主人公、古田織部が茶(数奇もの)の世界で
天下取りを狙う様を描いているのだ。


『へうげもの』の最初のエピソードは
信長が敵、松永秀久に、
『幻の釜、平蜘蛛を渡せば、許してやる』
と、申し渡すに、

松永は、天下の名品、平蜘蛛を渡すぐらいならと
体に縛りつけ、
釜と一緒に自爆してしまうというお話。


(そして、主人公おりべっちは、
 くだけた平蜘蛛のふたのかけらを集め、
 信長に献上し
「ひょうげたやつよ」と、褒められちゃうのだ)


私の想像は、そんなところまで広がった。


この霰釜
私だって、手に入れたら渡したくないよ。


それが、もしかして時価何億かするのなら
(さすがに、そんなに高くはない??)

私だって、背中におぶったまま生活するさ!


と、一緒にいただんなには、分かるまいが

妄想の羽を羽ばたかせていた。


茶道具というのは、はまればはまるほど
人を狂わせてしまうものですね。

(私はなけなしの
 北欧ビンテージでコーディネイトを
 考えているだけで、充分です)


浜田庄司の作品も
そういえば、初めて見たのは、
お茶のお教室だった。

値段のことは、聞けなかったが
いくらぐらいしたのでしょうね・・・

茶人ならひとつは、持っていたい
浜田庄司らしいですが・・・・



まぁ、釜の印象しか残らなかった民藝の展示でした。

今度はもっとたくさんの
民藝が見たいです。

アーツクラフツ展、3部作個人的感想おわり。


私的覚書 アーツクラフツ展 (モリス)
私的覚書 アーツクラフツ展 (これより臨む)

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下がったランキンクが、またちょっと上がってきました。
ありがとうございます。゙

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コメント

18歳の時、友達に誘われて茶道教室に行きました
3ヶ月でgive up
先生は立派な方だったのですが、一挙手一投足を注意され、私のようながさつ物には、合わないとそれ以来近づけません。
茶の湯の道具の価値も、よく分からなくて
今は純粋に抹茶を飲むことを楽しんでいます
柳 宗理のカトラリー 自宅用として使っています。特にグレープフルーツスプーンの使い勝手が最高! ついでにゴーやの綿と種を取るのにも重宝しています。

投稿: kkagawa | 2009年2月25日 (水) 22時46分

kagawaさん、こんばんわ~
私のお茶の先生は、『友達ママ』と言う感じで、
おもしろくてかわいい人だったので、
おしゃべりをしに長く続けることができました。
お稽古の後は、先生の家のカラオケなんかもして
遊んでました。
だから、あまり動作は身についていないかもしれません。

宗理のグレープフルーツスプーンですね!!
今度チェックしてみます。
フライパンも今度、宗理を買ってみようかなぁと、
思っています。

投稿: にゃにゃ | 2009年2月25日 (水) 23時05分

おはよ~♪
今日そっちの天気はどう?
広島はまぁまぁのいい天気♪

私ね、にゃにゃさんみたいにどんな事でもいいの、
とにかく何かについてすごく詳しく知ってるって言うか
ただの本の刷り込みだけでもなんでもエエの!
そこに自分の考えとか思ってる事プラスして
語れる人をとにかくすごく尊敬するんよ!(笑)

私がね、何か一つのもに執着するって事が全く
ないから、どんな事に関しても知ってるけど、
よくはわからん、みたいな感じでね、ホントのホントに
「広く浅く」(超浅く)ってヤツなんよ!!

にゃにゃさんがまさかお茶の事をそこまで語れるなんて
たとえそれが「個人的超偏見」だとしても、私は
尊敬しちゃうのよ。(笑)

私もある意味、マニア的思考の持ち主かもしれんけど。(笑)

投稿: もも | 2009年2月26日 (木) 10時37分

ももさん、おそよう~
今日はこっちは、曇りです。
昼間でも電気つけてます。(私の大好きなお天気です)

いやいや、マジレス。

私もひとつのことに、詳しい人は、
超尊敬しちゃうのだ。
オタクの人なんて、マジすごい。
1つのジャンルに詳しい人に、
色々説明してもらうのは、夢だ~
たとえ、興味ないジャンルだとしても。

私も、広く浅~くで、『これ』と、いったものがないのが、
悩みなの。
ももさんと同じ??わかる、わかる~~

茶の世界は、実際に見てきたからじゃないかな。
お茶会なんかで、おばちゃんたちが
陰口を言い合うのを。
ある意味、すごい世界でした~

投稿: にゃにゃ | 2009年2月26日 (木) 13時26分

にゃにゃさん、こんにちは~(^^)
こっちのほうはちらっと雪なんか降ってましたよ。今日も寒いですね。

アーツ&クラフト展、興味深く読ませてもらいましたよ。
にゃにゃさんの視点が面白くて。
茶道の世界なども垣間見えて、ほんと面白かったですよ。
茶道教室でのお話、また機会があったら聞かせてくださいね。

投稿: ほへと千鳥 | 2009年2月27日 (金) 12時57分

寒いですね~ほへと千鳥さん。
でも、うちの方は、雪は降ってないです。
私的には、とっても残念です。

アーツクラフツ展、本当に、超個人的感想です。
他の人と、見所が全然違うんだろうなぁ~
と、思います。
見所がきちんとわかるくらい知識が豊富なら、
もっと違った事が書けたのかも知れませんね。

お茶はもう辞めて、10年以上経つので
すっかり忘れてしまいました。
でも、お茶会の時なんかは、
(他の教室の先生様にブツブツ文句言わせないように)
特訓もしたんだよなぁ~と、
今思うととっても懐かしい思い出です。

投稿: にゃにゃ | 2009年2月27日 (金) 15時25分

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