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2009年2月18日 (水)

私的覚書 アーツクラフツ展 (モリス)

『 役に立たないもの
 
 美しいと思わないものは
 
 家に置いてはいけない 


入り口、看板に書かれた言葉。


私はまず、この言葉にやられてしまった・・・・

いやいや~、マジで。
しばらく動けなかった。


私だって、結婚前は限りなく
新居に夢を抱いていた。

『嫌いな物は置かないようにしよ~』

そう、心に律し、やってきたはずが

『 あれから、30年! 』(いや14年)
今や我が家は、目をそむけたくなる品が
多々あふれている。


そうなのだ。そうなのだ。
私はこの言葉だけで、入場券の1/4くらいの
価値はあるなぁと、思った。


(1/2は、民藝に払っているつもり)



順にメモりながら、進んでいくと
なんとなく、アーツ&クラフツ運動というのが
おぼろげながら、理解できてきた。

要は、
モリスは中世ゴシック調の文化が好きだったのに
産業革命によって
どんどん(モリス言うところの)
『粗悪な工業製品』が作られていくことが
がまんならず、

使うことにも、作ることにも喜びを見出せる
品を作ろう~~


昔に帰ろう~~ってことを言いたかったんだな。

美術史を見ても
必ず、定期的に
『昔に返ろう』 『ルネッサンスっ!』って、
言い出す奴はいる。


そして、その今をときめく
(って、ビクトリア時代にときめく、芸術家たちと
 会社を作った)

私は、その有名なる芸術家たちとの
人間関係に、ゴシップさながら、興味しんしんだった。

でも、やっぱり、今回の展示はあくまでも
アーツ&クラフツ
全然、親友の芸術家には、触れてなかった。


しかし、やっぱり今回の展示、
一番の見所は
『画家 ロセッティ』デザインのステンドグラスであろう

(歴史的にどうとか言うんじゃなくて、
 単純に迫力が在る)



すごいなぁ~~

でも、ロセッティか。。。
知ってまんがな・・・・だんな


あぁ、ワタクシは嫌らしい。
そんなとこばっかり気になる。


(美術史では有名なので、浅学のワタクシが
 改めて書くのもなんだが、

 このブログは、
 『うちのだんなにもわかるブログにする』という

 基準において書かれておるのだ。

 だんなも、
 『俺がわかれば、そのジャンルに興味ない人も
  理解できるよ。
  小学生レベルの俺を基準にしろ!』

 と、何やら、かっこいいような、かっこ悪い(ような)事を
 のたまわって居る。

 なので、だんなに理解できるよう、書きますわよ~
 私も本の受け売りなんだけどね)



モリスの妻のジェインはモリスと結婚する前より
モリスの絵の師匠であった
ロセッティの事が好きだった。


でも、ロセッティには、美しき妻が。

(同じ時代の画家、ミレイの『オフィーリア』の
 [ジョン・エヴァレット・ミレイ 1829~1896]
 絵のモデルになっている

 日本人が好きな農民の画家
 ミレー・ジャン・フランソワ 『落ち穂拾い』1814~1875
 とは、別の人。)


ジェインは、自分の気持ちを押し殺し、
モリスと結婚するが
いずれ、ロセッティもジェインを好きになり不倫の関係に。


そのことを知ったモリスは、
妻が去るのを恐れ、こんな提案を

1年のうち、半分はロセッティと過ごせ。
 そのかわり、半分は自分と過ごしてくれ
」と。

しかし、奇妙な三角関係は続かず、
ロセッティは心を病み、自殺してしまう  とな・・・


ロセッティもジェインをモデルに絵を残す。

有名なのは、冥界の女王『プルセルピナ』

冥界の食べ物、ざくろを食べてしまったため、
一年の半分のうちは、地上で
半分は、冥界で過ごさないといけない
悲劇の女王なんだって。


ある意味すごい。
芸術家って、自己顕示欲が強いというか、
ナルシストっていうか、
メロドラマの渦の中の悲しみを
芸術に昇華させたんだなぁ~



でも、ロセッティは
このステンドグラスをデザインしたとの案内だけ。

バーン=ジョーンズにもあまり触れてなかった。

(天使の絵画が多い、バーン=ジョーンズは
 人気あるみたいだけど、私はあまり好きじゃない)



あと、すごい!!

と、思ったのは、モリスデザインのタペストリーかな~

手芸関係の本で、写真を何度か目にしていたが、
実際見ると、あんなに大きなものとは、思わなかった。

はぁ~~、びっくり。

そういえば、私が昨日の布を買った頃、
やはり、モリスのタペストリーの図案を
刺繍用に表した本が出てたんだよね~


欲しいと思ったけど、当時高かったから買わなかった。

15年くらい前なのに
確か2500円から3000円ぐらいだった気がする・・・


(って、アマゾンで調べてみたら
 やっぱり、その本はプレミアがついてた。

 1994年発行  
 現在の値段  8900円 

 買っておけばよかった)


他、モリスですごかったのは、
カリグラフィーの復興。

カリグラフィーの第一人者 エドワード・ジョンストン

お手本として、現在もこの人の書体が
版を重ねているとか。

モリスのカリグラフィーも美しかった。


他、ヨーロッパのアーツ&クラフツの品々も
展示されていたが、特に特筆すべきは、なし。

まぁ、モリスの与えた影響は大きいって
ことだろうけど。



まぁ、それより、民藝だ!!

私は、民藝を見に来たのだ。


休みたかったが、時間が迫っていた。

さっさと民藝ブースに移る。




(つづく)

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コメント

ぶははははは!

出たーーっ!ダンナさんのステキなセリフ♪(笑)

「小学生レベルの俺を基準にしろ!」

そこまで言い切れるダンナさんにルネッサーンス♪(笑)

で、にゃにゃさんもいくら本の受け売りとは言え
小学生にわかるように噛み砕いて書くってのは
すごい事よ♪(笑)
って、私まで小学生扱いしちゃいけんか!(笑)

投稿: もも | 2009年2月18日 (水) 21時29分

喰いついたね~、ももさん。(してやったり)

だんなのことは、楽しみにして下さる方が
他にもいらっしゃるみたいなので
もっと、書きたいんだけど
最近は、<だんな日記>を公開されてから
警戒してるんだよね。

なかなか最近は、変なことはしなくなった。
(うれしいような、ネタがなくなって困るような・・)


そういえば、私今回は、マジに書いてたのに
知らない間に
「ルネッサ~ンス」って書いてたね。
髭男爵だね。
無意識だったよ。恐ろしい・・

投稿: にゃにゃ | 2009年2月18日 (水) 22時33分

ウイリアム・モリス展が開催されているのですか?
いいな~
今度東京に行くまでやっているのかしら
調べてみま~す

モリスの妻や他の友人(?)との関係には、不可思議なものがありますね

昨年 マルシェのテーマをイギリスに決めた時、モリスについてもう一度調べてみました。マナトレーディングが輸入しているギルドの製品を使って、ティコゼやミトン テーブルマットなどを作りました
モリスは知る人ぞ知る。完売しました。

投稿: kkagawa | 2009年2月18日 (水) 22時50分

続きもすごく楽しみにしております。
私は美術史のことを全く知らないので、にゃにゃさんのブログを拝見してからアーツ&クラフツ展に行けば、もっと楽しめたのになーと残念に思いました。

投稿: キヨ | 2009年2月19日 (木) 08時10分

モリスから民藝展は、東京では
4月5日までやっています。

そのあと6月から8月は愛知県美術館に行くようです。
(今回は、終了してしまった、京都とあわせて3箇所です)

モリス、人気あるのですね!
モリスの壁紙は憧れるけど、さすがに
それが似合うような家には住めそうにありません。
(疲れちゃいそうだし・・・)
素敵なティーセットに
モリスのプリントを使うと、
とっても映えそうですね。

投稿: にゃにゃ | 2009年2月19日 (木) 10時55分

キヨさん、こんにちわ。
行ってきましたよ~

いちご泥棒グッズ、人気ですね。
ポストカードが売り切れていたのが、残念でした。
私は、『いちご泥棒ジャム』に興味が行きました。
おいしいのかなぁ~

そして、キヨさん、
最大級のお世辞ありがとうございました。
でも、私も美術史はわからんのです。

2~3年前、検定が流行った頃、
(色々な検定をとることが流行りましたよね)
その時、何を思ったか、『美術検定』を取ろうと、
付け焼刃で本を読んだのです。

でも、結局、ムリ!
って、諦めてしまいました。
だから、お恥ずかしい、ほんと


投稿: にゃにゃ | 2009年2月19日 (木) 11時04分

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