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2009年4月 6日 (月)

旅籠の中から眺めた青空

ぎりぎりセーフ。

ずっと行きたいと思っていた
美術館の展示を見に行ってきた。
もうちょっとで、期間が終わりそうだった。



(すみません。この記事はUPするのが
 遅れたため、下記の展示は3月中に終わってます)


群馬はもちろん、
素敵な美術館がたくさんあるのだけれど

「これは是非、見たい」という展示には
なかなか出会えない。(私基準)


でも、これは、もう展示を知った時から、
ずっと見たいと思っていた。

広重と北斎の東海道五十三次と
 浮世絵名品展』



最近、特に浮世絵には興味を持っているのだ。
なぜかは、わからない。




不景気な世の中だから、だろうか。
江戸のユーモアにふれて、
癒されたいと思っているのだろうか。

自分でも、わからないけど、とにかく
なんとなく、浮世絵が好き。

(浮世絵の本なんかも、最近は何冊か読んだ。)



で、行ってみた。

思っていたより、見ごたえがあった。



かのゴッホも浮世絵コレクター
広重の浮世絵を模写したり、
構図やモチーフに浮世絵を取り入れたりしているのは、

私がここにわざわざ記すでもなく、
有名な話だが。

日本の誇る浮世絵。
すばらしかった。


(でも、私は広重より、国芳が好き。

 広重の方がもちろん有名だが、
 国芳は、もっと遊び心があって、ドキッとさせるような
 大胆な下絵を描く

 国芳も4枚ほど展示されていた)


広重の方が、小さな頃、
お茶漬けについてくるカードを集めていたから、
馴染み深いけどね。



でも、知らなかった!

これをお読みの方で、ご存知の方は
たくさんいらっしゃるのだろうか??


広重の東海道五十三次は

2パターンあった。


縦長の蔦屋版。

横長の仙鶴堂版。


出版社別に別バージョンを発表したってことだ。


縦長バージョンは、風景に奥行きが出ていて
広がりを感じるけど、

圧倒的に、心を打ち、
一般にもよく紹介されているのは、
横長版だ。





こちらは、背景が主役と言うよりは、

各地の景色を描きながら、
旅人の孤独感
その土地に暮らす人々の人情が
主役となっているのだ。

そして、全編を通して物悲しさを感じさせる。



私は、建物が書かれた風景画は特に大好き。

五十三次なんて、まさに
宿場の様子が書かれているので、
そのものズバリだ。



その一種物寂しさを感じさせる風景の中に在る

建物の中に、入ったら、どんな感じだろう?

部屋の中は、どんな感じなのだろう?

窓から見える風景は?

道の先にいったら、どんな風景が見えるのだろうか?


もしかしたら、絵に描かれていない部分は
荒涼とした何もない土地が続くのだろうか?



それとも、そこが世界のおわりとでもいうように、
いきなり、何もない空間が待っているのだろうか?




と、いちいち自分を絵の中に投入して
その絵の世界に生きる人になってみたくなる



とっても、きれいな青色が多くて、
とくに、美しく、もの悲しく、孤独を感じさせる
広重の世界。


(解説によると、広重の青は
 広重ブルーと呼ばれて、海外でも評価が高いらしい。)





そんな風に一枚、一枚、
自分も、その場所に行った気になって
絵の中の世界で、
色々な場所を見渡していたので、

広重をみるだけで、2時間くらいかかってしまった。

くたくたになったが、
満足だった。


今も1枚くらいの絵には、

私は入ったままで、いられるかもしれない。





でもさ~~~、たしか
広重の五十三次に、猫の絵がでてこなかったけ~?

と、思い、
家に帰り、その図版を持っていたはずなので

確認したら、
それは、『名所 江戸百景』だった。

江戸の名所を描いた120枚の版画。


きゃあ、なんて恥ずかしい間違い。
(いつも、思う。 

 好きって言っても、私の好きはこんな程度)




こちらに猫の入った情景があった。


暇つぶしに、数えてみる。

東海道五十三次は、馬ばかりでてきた。
犬も1枚、登場していたかな。


江戸百景の方は、

かめ
わし
つる
ホトトギス
きつね
すずめ2回
つばめ3回
都鳥 5回
サギ 5回
鳥の群れ 21回

馬 5回 
犬 6回

猫は2回の登場だった。

こっちの方が、たくさん動物が登場しておもしろいな
と、思った。

そしてこちらは、広重ブルーより、
ネオン瞬くような、が印象的な図版が多かった。

また、見たいなぁ~~



追記

さっき、本屋さんにいったら、
なぜか
『つげ義春』の文庫本が目に入った。

そうしたら、そうかぁ~~!

と、合点が言った。



広重の旅籠宿の旅情は、

さすらいのひなびた温泉宿好きの
つげが
その精神をうけついでいるのだなと!


つげの描く、もしくは、紹介した
ヒナビタ温泉宿も、大好き。

絵はますます妖しいが・・・・



そのつげの本を映画化した映画も
また、みたいなぁ~~

浅野忠信とかも出てたんだよね~

と、懐かしく思い出した。



鄙びた宿にいってみたいなぁ。
でも、今の日本そんなところ、何箇所残っているかな。

そして、ワタクシは堕落してしまった。
ひなびた宿に泊まる、根性が無くなってしまった。

(禁煙、ふかふか布団、そんなところでないと
 もう泊まれない)


しかたない、私の記憶文庫から
鄙びた風の宿を引っ張り出して、満足することとしよう。

5~6箇所は、すっごい鄙びた旅館に
これでも泊まったことがあるのだ!


銀山温泉、奈良井宿、伊香保温泉、

津和野、角館、金木・・・・


あの場所にいたときの自分に
今、一瞬でいいから、なりたいなぁ~~




追記


つげ義春で、又思い出した。

最近、寝る前に読んでいる本
『呻け!モテない系』


一部、絶叫的共感を得た
『くすぶれ!モテない系』の続編。

読まれた方は、いらしゃいますか・・・



今日の記事など特に、読み返してみると
まさしく、ワタクシはモテない系の典型。。。。


そして、「つげ義春」「浅野忠信」なんて、
単語も出てきちゃって・・・
我ながら、
一種、しみじみとした悲しさを感じてしまった。

まぁ、どうでもいいことですけどね。



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コメント

浮世絵の世界っていうのでしょうか
はっきりした定義は知らないのですが
鳥居清信 喜多川歌麿 東洲斎写楽 歌川広重 ・・・版画が中心でした?
若い時は芸術に興味がなくて
この年になって、やっと鑑賞する心のゆとりがもてるようになったのか、美術館に足を運ぶようになりました。

投稿: kagawa | 2009年4月 6日 (月) 23時20分

kagawaさん、こんにちわ。

有名な浮世絵師の名前をたくさん、
ご存知ですね~~

でも、群馬はやっぱり田舎です。
1流の絵師の展示は、とっても少なくて
ショボンでした。(でも、楽しめました。)

私は何となく、小さな頃から、
絵を見るのが好きだったんですよ。
でも、最近急に、『和』趣味に走ってきました。
やっぱり、年をとったということなのでしょうか・・・

投稿: にゃにゃ | 2009年4月 7日 (火) 10時24分

>お茶漬けについてくるカードを集めていたから、馴染み深いけどね。
にゃにゃさんらしいなぁ~(・∀・)イイ!
私はハイクラウン(森永のチョコレート。そういえば今は売られてないですよねぇ)の妖精のカードを集めてましたよ(o^-^o)

投稿: はぐ | 2009年4月 7日 (火) 10時35分

ははは、はぐさん、そうですね~ happy02

だって、私全く
妖精カードには、覚えがない。

言われてみれば、「そんなのあったっけ??」って、感じ。

金のエンジェル、銀のエンジェルは集めたけど。
(5つ集まったことはない)

お茶漬けカードは、熱心に集めてましたよ~
やっぱり、小さな頃に既に今の自分は
出来上がっているのかな?

投稿: にゃにゃ | 2009年4月 7日 (火) 11時30分

こんばんは。
お茶漬けのカード 昔うちでも見ました なんか懐かしいです。と

投稿: ミヨチ | 2009年4月 8日 (水) 20時45分

追記
私ごとでごめんなさい。
蔦屋版 とありましたが 今ある TSUTAYAと関連あるのですかね?ふと思ってしまいました。ごめんなさい。

投稿: ミヨチ | 2009年4月 8日 (水) 20時59分

ミヨチさんも、お茶漬けカード集めましたか?
今思い出すと、写楽の役者絵(だったかな?)が出てくると、がっかりしました。

東海道53次のカードの方がよかったです。

私も、TSUTAYAのことは、
ちょっと疑問に思ってましたよ~
ちょっとググッタら、
ツタヤができたのは、15年くらい前。

命名はやはり、この蔦屋にあやかりたくて
つけたそうです。
『へぇ~~~』ですね。

投稿: にゃにゃ | 2009年4月 8日 (水) 21時16分

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