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2009年10月14日 (水)

夢の町で聞く5時の鐘

Photo_6


土曜の午後から、日曜の午後までは、
毎週、父と過ごす。










父の物忘れが激しくなり
どうにも、
私と主人では対応できなくなってしまった。



(父も含め、3人とも)
毎日、怒ってばかりで、
へとへとに疲れてしまっていた。

それなので、2ヶ月ほど前に、
父を介護施設に入所させることを決心した。



自宅で面倒をみれなくて、
父には申し訳ないと、何度も思ったが、

怒ってイライラした毎日では
父の気持ちも不安定だから、

『これが一番いい方法なんだ。』


都合のいい言い訳だと分かっていても、

私は、自分で考えた言い訳にすがった。



(いまだに、会うたびに父に申し訳ない。

 父の痴呆が回復し、
 一緒に住めたらどんなにいいだろう。
 
 と、考えるのだが、
 やっぱり、いまだに少しずつ、
 物忘れは進行しているようだ。)



平日は別々に、過ごし、
主人のいる週末は、父を連れてこよう



と、決めてからは、
私も毎日のことではないので
父に、怒らず接することができるし、

父も例え他人であっても、
誰かと常に一緒にいられ
更に、規則正しい生活を送ることで
気持ちも少し穏やかになったようだ。


自分にとって、
都合のいい風に考えているのかもしれないが
しばらくは、こうするしかないと思っている。
私の気持ちに余裕ができるまでは。



先日の3連休は、
父と一緒に、秩父に出かけた。

父はどこまで、このことを
覚えていられるのかわからないが、
久しぶりに3人で出かけて、

私はずっと、ずっと、
この時が続けばいいと思った。



以前も、少し痴呆になった母とよく出かけた。

でも、私はその先、
母がどんな風になっていくか
あまり考えていなかった。
いつまでも4人一緒の時が続くと思っていた。。。


でも今度は、母を見ている分、
考えると怖くなる。


父も母と同じようになってしまうのだろうか?

いつまで、父とこうして町を歩いたり、
お茶を飲んだりできるのだろう???



と、思うと、過ぎていってしまう時間が
とてつもなく、愛おしくなる。



(でも、それは、よく考えてみると、
 父に限ってではないのだ。

 主人との時間だって。
 にゃおとの時間だって。

 ほんの1回限りで、繰り返すことはできないのだ)



そして、秩父はとっても昔ながらの
町並みで、

まさしく時が止まってしまったようで
なんだか、そのことが
たまらなく、私を
悲しい空想へといざなってしまう。





Photo_7

Photo_9 




なんだか、夢の中でみた町を
歩いているような気分になるのだ。




あぁ、あの猫はこの間の夢にでてきた猫。

この建物もたしか1年ほど前の夢に出てきた。。


なんて。。。


この家は人が住んでいるの?
枯れかけたお花が、私を迷わせる。

Photo_11


そして、この親不孝モノが
更に思うことは、

もしかしたら、今日はいつもは通らない
山の中の道を通ってきてしまったから

タイムスリップ、
もしくは、異次元の世界にワープしてしまい、

この町は、もしかしたら、
あの世と通じているのかもしれないなぁ~

なんて思っしまう。


父は本当は、もういなくて、
こうして1週間に1度だけ、存在できるのかもしれない。
そうして、
私に会いにきてくれてるのかもしれない。。。


(夢から覚めてみたら
 本当はお父さんは、痴呆なんてかからないで
 何年も前に病気で亡くなってしまったのかもしれない。

 あのお父さんがボケるわけないもの。。。)


父の話のつじつまが合わないのは、
私が夢でみているから
しかたないんだ。


なんて。



なんて、恐ろしいことを考える娘だろう。

でも、そうぼんやりと考えてしまうほど、

通りで人に出会わなかったし、
そんな想像が似合ってしまうような町並みだった。










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煙草屋さん


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パリー食堂



Photo_14

Photo_15

時が止まったような窓から
外を眺めたら、どんな景色がみえるのだろうか?




帰り道は車に酔ってしまったため、
主人に父を送っていってもらった。


私は自宅で一人横になりながら
夕方の鐘を聞いていた。

遠き山に日は落ちて~


実家の町の5時の鐘は

夕焼け、小焼けで日が暮れて~』 だった。


そうでなくても寂しくなる鐘の音なのに
聞きなれない鐘の音に

なんだかまだ夢をみているような気がした。



お父さん、ありがとう。

お父さん、ごめんなさい。


又、来週会えるのに、涙が止まらなかった。


お父さん、ごめんなさい。

お父さん、ありがとう。


父の記憶からは、すぐに流れていってしまっても
私の記憶からは、決して消えない。(今のところは)

私の思い出を作ってくれるために
父はいてくれる。

そう思えてならなかった。


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コメント

読んでいてウルウルしてしまいました。
みんなが笑顔で過ごせるために離れて生活するのもひとつの選択だと思います。
でもなんだか後ろめたいような気持ちになるんですよね。

どんどん思い出を忘れてしまったとしてもにゃにゃさんの言う通り私たちが覚えていたらいいんですよね。
秩父には小学校のころ行った以来。
私も夢の世界で母に会いたくなりました。

投稿: はる | 2009年10月14日 (水) 10時03分

はるさん、ありがとう。
今日の記事はコメントしずらいだろうなぁと、思ってました。

私は圧倒的なお父さん子だったので、
父が父でなくなってしまうのが、怖いんです。
でも、今は穏やかに過ごせてます。

はるさんは、お母さんの夢を見ましたか?
私はもう4回くらい見たかな。。。

秩父は今もあまり変わりません。
地元の人の話では、蔵とかもどんどん
とり壊されているって、言うけど。。。
もったいないなぁ~

投稿: にゃにゃ | 2009年10月14日 (水) 11時07分

nyanyaさんは、本当に気持ちの優しい人なんだと思います。
私は両親と会えるのは年に1度か2年に1度。。。それを考えたら毎週お父さんに会いに行くnyanyaさんは偉いです。
お父さんもそれは感じてるし、分かってくれてると思います。
この町は、本当タイムスリップしたような不思議なところですね。別の世界に迷いこんだようです。私はnyanyaさんの書くコラムがすごく好きです。
以前も話したかもしれませんが、nyanyaさんは文才があるので、Blog以外でも、何か残せるといいですね。
nyanyaさんがお父さん大好きっていうのがすごく伝わってきましたよ^-^

投稿: Chico | 2009年10月14日 (水) 11時54分

Chicoさん、ありがとうございます。

気持ちが優しいかどうかは、わかりませんが、
1人っ子として育ってきたので、
『両親の元を離れられない』と、思って生きてきました。

「遠くにもお嫁にいけない。」
「もしかしたら、結婚しないで実家にずっといるかもしれない」とまで、
ずっと縛られているように感じてました。

親に縛られてると思っていたけど
自分で自分を縛っていたのかもしれませんね。
Chicoさんにも、Chicoさんの与えられた運命があるように
私も、これが私の運命なのかなと、
今では受け入れています。

(海外に暮らすって、想像以上に大変だと思いますが、
やっぱり憧れます。
それでも、CHicoさんには、Chicoさんの
複雑なご心境があるのでしょうね)


文章褒めていただいてありがとうございます。
実はブログを止めようかなと思いつつ、
続けることにしたのは、
自分なりの夢ができたからなんですよ~

詳しくは内緒だけど、
いつか実現できたらなぁと、思っています。

投稿: にゃにゃ | 2009年10月14日 (水) 12時28分

私は家族以外の人の力を借りるのは
絶対悪い事じゃないと思ってるんよ。
もちろん家族で看て上げる事ができれば
それがいいのかもしれないけどね。

にゃにゃちゃんが気に病むことはないと思うよ。
だって、ちゃんとお父さんと大事な時間過ごしとるじゃん♪
親っていつまでも元気で、大きな存在で、
どんな時も自分を守ってくれる。
そういう思いがあるからこそ、そうじゃなくなった時に自分の心との葛藤があるんだろうな・・・って
まだにゃにゃちゃんみたいな経験してない私は思うよ。

にゃにゃちゃんは優しいよ。
「ありがとう」と「ごめんなさい」がいえる人は
優しいんだから!(笑)
で、その優しい気持ちはちゃんとお父さんにも
伝わっとると思うよ♪


投稿: もも | 2009年10月14日 (水) 16時42分

ももちゃん、ありがとう。

でも、ももちゃんにはももちゃんの辛さがきっとあるよね・・?
それなのに、

私はももちゃんこそ、とっても
優しい人だなぁ~
って、いつも感じているよ。マジで。

こうしている今も父は何してるんだろう?
なんて、たまに思うけど、
前に父は、写真を持ってきて、
施設で撮ってもらった写真で
とびきりの笑顔で写ってたので
楽しいこともあるんだろうなって、少し、ホッとしたこともあるよ。

ありがとね。

投稿: にゃにゃ | 2009年10月14日 (水) 19時06分

なんだか切なくなってきました
お父様を施設に預けることが、悪いことだとは決して思いません
心の平安があって初めて
人として優しく接することができるのですから・・・
父や母を見送り
私が、そろそろ介護される立場に立とうとしています
すぐのことかもしれないし
10年後かもしれない
心安らかな老後でありたい
それともアクティブなほうが・・・
足音は聞こえるのに
私の心は定まらない
でも、まあ なんとかなるさ!

投稿: kagawa | 2009年10月14日 (水) 20時50分

kagawaさんが、介護だなんて
まだまだ先の話じゃないですか~

うちは、子供がいないし、それこそ
老後の不安はつきませんけど
やっぱり、その時々で
対処していくしかないですよね。
どうなるか、今の時点ではわからないし。

なんとかなるさでね。

投稿: にゃにゃ | 2009年10月14日 (水) 21時42分

明日はあしたの風が吹く・・・
ですよね!
我が家は子供が四人・・・
内訳は、おっさん子供(旦那)
    ガキおばさん(私)
    お犬様猫(ワンと鳴く♂猫)
    依存症猫(肩叩き依存の♀猫)
お互い面倒みあってなんとかかんとか生きております。
老後の不安は?というよりも、人生老後があったらラッキーだなぁ...。と思うこの頃であります。

投稿: 小豆 | 2009年10月15日 (木) 00時36分

小豆さんのお宅はお子さんが4人ですか~!
うちはお子様は2人です。

(だんなと私はお互いの事を『子供だ』と、
思っているけど、
自分のことは、子供だと認めたがらないからです。
それこそ、子供の証拠なのかもね・・・)

お互い面倒見あって生きてるって、
いい言葉ですね~。

猫も人間も出来ることが違うだけで
お互い何かしら、与えてあっているものね。
私は今、にゃおがいてくれるだけで、幸せだ~~

投稿: にゃにゃ | 2009年10月15日 (木) 10時20分

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